Nike Vaporfly 4

ヴェイパーフライ4

2017年、ナイキは初の「スーパーシューズ」を発表し、長距離ランニングを永遠に変えた。マックスハイトのミッドソールを搭載したこのシューズは、マラソンやその他のレースを席巻し始め、他のブランドにも同様のシューズを作らせた。2025年、ナイキはヴェイパーフライ4で新たな境地を切り開いた。エリートアスリートたちから得た最先端のデータをもとに、精密に設計されたシルエットだ。

ナイキ ヴェイパーフライ 4は、いわゆる「システム・オブ・スピード」によるハイテクソールユニットを搭載。軽量で反応性に優れたZoomXフォームと、剛性が高く推進力のあるカーボンファイバー製のフライプレートで構成され、安定性、クッション性、スピードの最高のコンビネーションを提供する。フライプレートの形状がポイントで、ナイキは足と足首の動きをより調和させるため、カーブの角度を急にし、ランニング効率を高めている。その位置は、ミッドソールの輪郭で示されており、上下のZoomXフォームの層が接する部分。下側のZoomXフォームは、中足部から上方にすくい上げられ、かかとでテーパードウェッジを形成する。スタックハイトとヒールトゥドロップは、十分なサポートを提供しながらロードフィールを向上させるため、ともに低くなっている。また、余分なフォームは削ぎ落とされ、必要なクッション量だけを残している。これにより、ヴェイパーフライ4は前作より10％軽量化され、これまでのシリーズで最も軽いシューズとなった。

アウトソールも改良され、薄いながらも耐久性のあるラバー層が、前足部全体に広がるグリップ力のあるワッフル風のパッドに形成されている。ヒールの左右には2つのパッドが現れ、さらに不要な素材が取り除かれ、中央にはフライプレートが見える。一方、ナイキ ヴェイパーフライ 4のフェザー級エンジニアードメッシュアッパーは、通気性と柔軟性に優れ、驚くほど快適なフィット感を実現。新しいラストシェイプは、少しゆとりを持たせ、履く人の足にフィットしやすくなっている。

デザイン的にも、ヴェイパーフライ4はスマートでスタイリッシュ。アッパーは、ミッドソールの上にドラマチックに打ち出された大胆な横向きのスウッシュと、ベロ全体にあしらわれた上品なブランドロゴとともに、動きのある印象を与えるダイナミックなラインで構成されている。2025年3月に発売された特別なカラーリング「プロト」のミッドソールには、ナイキ ヴェイパーフライ 4の複雑なデザインプロセスを讃える文字が、4月に発売されたエレガントな「ホワイトオブシディアンミスト」と鮮やかな「ブライトクリムゾン」のデザインには、「Road Racing VF 2025-04」の文字があしらわれている。

ヴェイパーフライ4は、ナイキのスーパーシューズの画期的な伝統を受け継ぎ、ミッドソールを最大限に活用するトレンドに果敢に立ち向かい、軽量で推進力のあるクイックなモデルを生み出した。革新的に形を変えたカーボンファイバープレート、流線型の構造、魅惑的なアッパーにより、すべてのランナーが自分の限界を超え、前人未到のレベルに到達できるように作られている。