Nike Zegama

ゼガマ

ナイキは1980年代からトレイルランニングシューズを製造してきたが、そのオフロードへの野心がスポーツの頂点に達したのは2022年、ゼガマの登場による。このシルエットは、その名のもととなった過酷なアルパインマラソンをはじめとする挑戦的なウルトラディスタンスランのために設計された。

初代ZoomX Zegama Trailは、ナイキ初のZoomXフォーム採用トレイルシューズとして登場。柔らかく軽量で反発性に優れ、ヒール部37mmの厚底構造が抜群の衝撃吸収性とエネルギーリターンを実現。4mmのドロップ設計が様々な地形でのコントロール性を維持する。耐久性に優れたラバーアウトソールは、深いシェブロンラグが互い違いに配置され、急勾配でも確かなグリップを発揮。前足部は安定性を高めるためベースを拡大し、中足部はグリップを損なわずに軽量化のため省略。これらの特長はアッパーによってさらに強化され、通気性のあるパーフォレーションゾーンと頑丈なヒール、耐摩耗性のノーソーオーバーレイを組み合わせたタフなエンジニアードメッシュを採用。ラシングシステムは足を確実に固定する大型アイレットを採用。つま先部は腫れを考慮した広がり、アンクルゲイターは異物の侵入を防ぎ、ヒールプルタブは着脱を容易にする。デザイン面では、印象的なスウッシュとトレイルロゴ、精巧なステッチ、そして迫力あるZoomXソールがNike Zegamaの大胆なルックスを形作る。

2024年、35,000マイルに及ぶ耐久テストとアスリートの貴重な知見を経て、ナイキはゼガマ2を発表。更新されたジオメトリーと高くなったサイドウォールを備えたデュアルデンシティZoomXミッドソールは、より安定性と反発性を高め、長距離や険しい地形でもランナーを快適に推進する。足元には、ビブラム・メガグリップアウトソールを採用。トラクションラグ技術により、頑丈なV字型ラグが配置され、テクニカルなトレイルでも詰まることなく比類なきトラクションを発揮する。この強力なソールは、排水性に優れた専用設計のヴァンプライナーを備えた、安定感のあるエンジニアードメッシュアッパーで支えられる。改良されたレーシングシステム、ガセット付きタン、しっかりしたヒール、フィット感の高いアンクルゲイターがロックダウン性を高め、反射素材は実用性と視覚的な美しさを兼ね備える。

先進技術を強調するスタイリッシュなレタリングに加え、一部のNike Zegama 2カラーウェイには「絶え間ない前進のために設計・テスト済み Nike Trail Mountain Division」の文字が刻まれている。これは先進的なデザインと、ドイツのウルトラマラソンスターであるダニエラ・オエマスやアメリカのサブウルトラスペシャリストであるベイリー・コワルチクといった本格的なトレイルラン愛好家やエリートアスリートへの支援を同時に示している。2024年、コワルチクは他のアスリートと共にゼガマ2のローンチフィルムに登場。岩場や急勾配での驚異的な性能を披露した。そのキャッチコピー「地形を制す」は、2024年UTMBウルトラマラソンを含む最高峰の舞台で、ゼガマを履くランナーたちの活躍によって体現されている。一方、ファッション界では、日本のブランドsacaiがコラボレーションモデル「Zegamadome」を発表。Zegama 2と1989年発売のハイキングブーツ「Lava Dome」を見事に融合させたハイブリッドシューズだ。

プレミアム素材、エリートレベルのテクノロジー、頑丈な構造を備えたナイキ ゼガマは、最も長く過酷なルートを駆け抜けるために設計された高性能トレイルシューズである。