New Balance 990v1

990v1

1978年当時、ニューバランスは比較的小さなフットウェア会社だったが、そのデザイナーには壮大な野望があった。彼らは、当時市場に出回っていたどのシューズよりも優れた、特別なランニングシューズを作ろうと計画したのだ。完成までに4年近くを要したが、完成したときには、最も楽観的な考えを持つ人々の期待をも上回るものだった。

米国で製造されたニューバランス990v1は、精巧に作られたメッシュのアッパーに高級スエードのパネル、そして両脇にはブランドの大胆なNのロゴがあしらわれている。これが魅力的なルックスと快適な履き心地を実現する一方で、ソールユニットのテクノロジーが優れたサポートを提供する。ミッドソールは、デュアル密度のEVAフォームで形成され、足元の柔らかさと反発性を実現し、耐久性に優れたSuperflexアウトソールは、ヒールにカーボンラバーを組み込んで耐久性を高めている。

シューズの後ろ側には、モーション・コントロール・デバイスと呼ばれる、丈夫でありながら柔軟性のあるポリウレタン製のパーツがあり、動きの自由度を低下させることなく、かかとを保護する役割を果たしている。1980年代初頭に発明されたにもかかわらず、この部品は、デザインの他のあらゆる側面と同様、今日まで効果的なままである。

1982年に発売された初代ニューバランス990v1は、多くのランナーが練習する街中の都会的なカラーにマッチするよう、中間色のコレクションで彩られた。それ以来、スタイルの種類は増えたが、構造は常に同じであり、この上品なスニーカーの永続的な品質を裏付けるものである。